【ワイルドファイター】シルヴィアのプロフィール【ワイファイ/ブラサバ/エタリタ/エターナルリターン】

名前

シルヴィア・ピケ

コード番号

16M-RFT19

国家

アルゼンチン

年齢

23

職業

レーサー

身体(身長)

166cm

 

・詳細情報

「今だけを生きる走行」という名で有名だった、モーターサイクルレーサー。

 

常に楽しみを追及している。「楽しんで生きよう」がモットーの気分屋。人間関係も仕事のことでも、未練は残さない。過去のことは考えない。小さなことでも喜べる一方、深刻なことを忘れられる楽観的な性格。そのため彼女にはトラウマはない。あるいはかつてはあったが、忘れてしまったのかも。

 

時々、無茶なことをする彼女の様子を見るにつけ、何か過去に特別なことでもあったのではないかと思われるが、明るみになったことはない。

 

さすらいの写真作家の母親と、祖父の手によって育てられたという。父親について知られていることは無い。

 

 

・ルミアのレポート

16M-RFT19(シルヴィア)は衝撃的な行動を起こしがちな実験体です。自分にとって利益になるかならないかというよりは、自分の「気分」を基準に行動するため、コントロールが効かない部分があります。生存ゲームに真面目に取り組んでいる実験体たちは、気分屋の16M-RFT19(シルヴィア)が同盟に入ってくるのを嫌がります。逆に、生存ゲームにあんまりやる気を出さなかった実験体たちは16M-RFT19(シルヴィア)と仲良くしていました。例えば、実験体16M-RFT20(ダイリン)とは仲がよかったようです。

 

生存ゲームを戦争ととらえていた15M-RFT16(アイソル)は16M-RFT19(シルヴィア)のことを嫌っています。それは、緻密に計画された作戦を、気分屋の彼女がめちゃくちゃにしてしまうことがよく起こったからです。二人の価値観は対極的でした。ある時、彼女は「人生は楽しんでいかなきゃ」と言ったのですが、15M-RFT16(アイソル)がそれに対し、「自分には人生、楽しむことなんかない」と答えたんです。それに対し、「それじゃあ、なんで生きてるの?」と明るい声で、質問をし返したんです。その日から15M-RFT16(アイソル)は、彼女を無視するようになったみたいです。しかし、彼女が鈍感なのか、それともあまり気にしていないのか、16M-RFT19(シルヴィア)はその後も、15M-RFT16(アイソル)に対しては、親しいふりをしていたようです。彼女は本当に「楽しみのない人生なんて送ってもムダ」と考えているので、きっと悪意はなかったのだろうと推察されます。

 

16M-RFT19(シルヴィア)は基本的に、殺人を楽しめるタイプではありません。しかし、誰かを追いかけたり、誰かに追いかけられたりする時のスリルは楽しめるようでした。そのため追撃戦の味を知ってからは、直接、人を殺すようなことはしなくなりました。相手が動けないように縛りつけ、自分のことを攻撃できないようにする、それが全てでした。もちろん、そんなことをしたら、その人は他の人に殺されてしまうのですが…。まあ、そこまで深くは考えていなかったのでしょう。後先のことを深く考えるタイプではありませんでしたからね。

 

 

・アグライアのファイル

シルヴィア・ピケには、致命的な弱点が一つありました。嫌いなことが、できないんです。スリルや楽しみが感じられないことを、しなくてはならない状況が訪れると、彼女は途端に意欲を失ってしまいます。ルミアの実験においても、そのように意欲を失った末、自殺をするかのように諦めてしまうことがよくありました。それと、他人に怒られたり、注意されたりするのも我慢できないタイプです。かつて、バイクの管理についてエンジニアが注意したことがあるそうですが、それっきり、1か月間、エンジニアのところに行かなかったそうです。バイクの状態は自分の命に係わるのに、注意されるのはつまらないし、嫌だから、行かなかったそうです。

 

一見、明るくて快活で楽観的な性格には見えるのですが、健全なタイプとは言えず、自分を大切にしない側面もあります。セルフネグレクトに近いこともあります。彼女の特技である「今だけを生きる走行」は、ある意味、自分のことを大切にしていない証だったのでしょう。自分の命を大切にしていなかったからこそできた、芸当だったのではないでしょうか。

 

円満とは言えなかった家族関係、声調(※1)環境が彼女の性格に影響を及ぼしたのかもしれません。資料調査やインタビューでは明らかにならなかった部分でもあり、断定はできませんが…。自分のことをあまり気にかけてくれず、さすらいの写真作家として生きた母親が情緒的な悪影響を与えたのかもしれませんね。本人はあまり気にしていないとは言っていますが、無意識のうちにそうなってしまったのかもしれません。これからもず(※2)調査を続け、分析すべき内容かと思います。

 

※1……原文ママ

※2……原文ママ。「これからも調査を~」なのか「これからもずっと調査を~」なのか不明

 

 

・エレボスのデータ

人はみな、好きな食べ物、嫌いな食べ物が違います。栄養士である私は、栄養素をバランスよくとれるなら、一人一人の好き嫌いを考えてあげたい方であるのですが…。それでもシルヴィアさんはちょっと度が過ぎています。まさに偏食女王ですね…。本当に…。

 

食べてくれないものが多いですし、気分屋さんなのか、昨日食べられたものを、今日は食べられないとか言い出すので、ストレスが溜まる一方です。やりがいも感じられませんね。彼女を相手に仕事をするのは…。

 

説教しようとしたら、すぐにどっかに逃げちゃうし。それに、お腹が好いたら(※1)、食事の時間でもないのに食べ物をくれって…。こんなことを言ったら失礼かもしれませんが、家庭教育を受けていないんでしょうかね?

 

以前、あなたのことを考えて、あなたの役に立ちたくて、説教してるんだと言ったんですが…。ちゃんと、理解してくれたかどうか…。「なんで私の役に立ちたいの?」って明るい声で聞き返してきた時には、めまいがしましたよ…。もしかしたら、愛されることなく育ったのかもしれません。分かりませんよ。でも、説教は根気よく続けないと…。私はただ、自分ができることをしていくつもりです。

 

※1……原文ママ

 

 

・個人の記録

-彼女の性格のせいもあってか、あまり記録を残すること(※1)のない、エレボスにおけるシルヴィア・ピケの観察および調査結果を整理した。以下はその内容である-

 

××××年××月××日。シルヴィア・ピケの面倒を見ていた祖父がまだ存命中であることを確認した。祖父は、シルヴィア・ピケが長い間、行方不明であったにも関わらず、孫娘のことを積極的に探し回ることは無かった。彼女のことを心配はしていたのだが、娘と孫娘の性格をよく知っていたため、あえて探さなかったのだという。

 

××××年××月××日。シルヴィア・ピケが任務中に大怪我をした。「面白そう」という理由だけで、支援軍が到着する前に突撃したところ、怪我をしてしまったのだという。ルミア出身であるため傷はすぐに塞がりはするのだが、その間も面白かったと笑っていたので、みな驚いて声が出なかったという。

 

××××年××月××日。シルヴィア・ピケの母親のところに行き、彼女の近況を確認した。今もなお、色々なところに行き、写真作家として活動していた。娘であるシルヴィア・ピケについては、ほとんど何も知らないようだ。行方不明であることも知らなかった。唯一知っていたのは、バイクレーサーになったという風の噂だけ。派遣された要員によれば、彼女の性格や見た目は、シルヴィア・ピケと瓜二つだという。

 

××××年××月××日。シルヴィア・ピケが業務用に与えられたバイクをまた壊してしまった。バイクレーサーとして活動したものの、バイクの管理については知識がなかったそうだ。これについては予算の問題もあり、とやかく言われているそう。

 

××××年××月××日。シルヴィア・ピケが任務を拒否した。理由は「つまらなそう」だから。要注意人物としてマーク。

 

××××年××月××日。意欲低下による無気力症候群が観察される。要員たちが、色々なゲームで彼女の気分を持ち上げようと努力中。

 

××××年××月××日。シルヴィア・ピケの無気力症候群が長引くので、特別措置として、外部に出かけることを許可した。同行したメンバーによれば、海辺で陽の光と風を受けながら、バイクの運転を楽しむ姿は、映画の一場面のようだったと言う。

 

××××年××月××日。シルヴィア・ピケが無気力状態から目覚めた。時々でいいから、今後は、外を走らせてくれと頼みこんでくる。

 

※1……原文ママ