【ワイルドファイター】キアラのプロフィール【ワイファイ/ブラサバ/エタリタ/エターナルリターン】

名前

キアラ

コード番号

16M-RFT21

国家

フランス

年齢

21

職業

修女

身体(身長)

167cm

 

・詳細情報

ほぼ洗脳ともいえる教育を受けてきた修道女。世界と断絶されたまま、閉鎖的な修道院の中で16年の時を過ごした。

 

宗教的な信仰と、厳格な道徳観に生きてきたが、彼女の価値観は修道院の外で経験したさまざまなできごとによって揺れ、崩壊してしまった。

 

自己嫌悪が強く、また、他人に対しても罪を悔い改めるよう強要してくるから、注意すること。

 

 

・ルミアのレポート

16M-RFT21(キアラ)はコントロールが難しい実験体のうちの一人です。普段は消極的な性格で、小声で話します。人と目も合わせない上、声も小さいので、時々存在に気づけないくらいです。それなのに、突如、刃物を手にし、死に物狂いで敵に飛びかかってきたりするのが16M-RFT21(カイラ)(※1)です。感情が激高した時の彼女は、まるで別人です。大きな声で怒鳴り散らし、目は充血し、目の前にいる人間を睨みつけてきます。情緒的に不安定な実験体なので、記憶リセットを何回も繰り返しています。

 

基本的に他の実験体たちとは仲よくできない16M-RFT21(キアラ)ではありますが、18M-RFT38(エマ)といる時は様子が違いました。精神的に落ち着いた様子を見せていました。性格が明るい人と一緒にいると、よい影響を受けるようです。しかしサバイバルという状況からして、友情は長くは続かないものでした。目の前で18M-RFT38(エマ)が死ぬのを見て、16M-RFT21(キアラ)は崩壊してしまいましたからね。

 

それから、16M-RFT21(キアラ)の精神状況を安定させるため、記憶リセットを何回も行いました。繰り返しおこなった記憶リセットと、不安定な脳波のため、「暴走」の危険性があるので、担当者は常に注視する必要があります。

 

※1……原文ママ

 

 

・アグライアのファイル

キアラは修道院で過ごした16年の間、外部の文物と接することはできませんでした。彼女が過ごしていた修道院には、家電製品すらなかったので、テレビは見られませんでしたし、そもそも電気も通っていませんでした。その修道院にいる修道女たちは聖書、あるいは聖書に関係のある本しか読めなかったそうです。許可されていた音楽も、聖歌だけだったそうです。そういう環境で育ったため、キアラは非常に純粋でありながらも、生真面目な性格にならざるを得なかったでしょう。そのため16年経ってから初めて外の世界に出た時、官女の目にはいろいろなものが罪悪に染まったものに見えたはずです。

 

財圧に染まった世界を無視できない、正義感に満ちた修道女は、毎晩、修道院を抜け出し、人々に神の意志を伝道しに行きました。しかし、修道女が思っているほど世界は簡単ではありませんでした。何の警戒心を持たず、夜の街を歩いていたキアラは、結局、悪い人たちに拉致され人身売買のターゲットとされてしまったのです。

 

人身売買のターゲットとなってから彼女がどのような人生を歩んできたのかは、これといって資料や情報がありません。しかし、島に来る直前、神が最も忌避すべきものとして挙げていた「殺人」を犯してしまったという情報があります。キアラは生き残るために、自分の信念や価値観と相反することを続けなくてはならなかったので、理性が破壊されてしまったのです。

 

彼女の周囲の人物から聞き取り調査をおこなってみたところ、興味深いことが一つ分かりました。キアラは宗教に忠実で、また、全てのことを失敗無く完璧に遂行することを望む完璧主義者だったそうです。そんな性格であるからこそ、自分が犯してしまった罪を受け入れられなかったのではないかと思います。

 

 

・エレボスのデータ

そうですね。まあ、殺すか殺されるかというルールが支配している島で、まともな精神状態を保てる方がおかしなもんですが。その通りですね。ですから、精神崩壊する方が正常だとも言えるでしょうね。

 

はぁっ。どんな任務も、人の世話をすることよりは、簡単な気がします。鏡を見ながら「汚い!」と叫び鏡を破壊してみたり…。白い服を着ている人に「そんな服着て、高潔な人間を気取ってるの?」と挑発してみたり…。それと、呪いの人形!同じものをいくつか作って、いろんなところに隠しあるそうなんです!

 

気持ちが落ち着いたと思ったら泣き出し、泣き出したかと思いきや笑い出し…。一緒にいる私の方が、狂っちゃいますよ。

 

任務の遂行はできるんですか?みんな、何を考えているのか…。

 

 

・個人の記録

私、きっと天国に行けないと思う。地獄に落ちると思う…。地獄には行きたくない…。なぜ私をお見捨てになったのでしょうか…。あの時、悪い人間たちの手から何で、私を救ってくれなかったのでしょうか…。でも私は、生存のためには仕方なかったんです…。こんな私…。醜悪な存在ですよね?一体、あなたは…!ああっ…。ダメ…。疑ったらダメ。神を疑ったらいけない。神の存在を疑うこともまた、罪なの。全部、私の間違いだったのよ。私が…。全部をダメにしちゃったってことね…。

 

けど…。エマが…。エマは、そんなこと、十分起こりうることだって言ってくれたの。誰でも、そういう過ちは犯す可能性があるって。運が悪くて、悪い選択肢しか残っていなかったんだって…。エマは私のことをいい子だと言ってくれたよ…。エマは私のために、行動を惜しまなかった。温かい手が思い浮かぶ…。エマ…。エマ、今、どうなっちゃったの?エマ…。エマは…死んじゃったと思う…。私が守ってあげられなかったから、死んじゃったんだと思う…。じゃあ、私のことをいい子だと思ってくれる人は、もうこの世の中には…。やっぱり、私は悪い人間なのかな…?エマのことを守ってあげられなかった私が悪いんだよね…?

 

ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう…!いや、分かんない…分かんない…。

 

ここにいる人たちは全てを元通りに戻してくれるって言ってるけど…。私…。死にたくないの…。死んだら、地獄に落ちちゃうから…。救済される前には、死ねない。ところで、誰が私のことなんかを救済してくれるのかしら?私が犯した罪は一体、どうなるのかしら…?どうかわたしをお許しください…。どなたか…。