【ワイルドファイター】シセラのプロフィール【ワイファイ/ブラサバ/エタリタ/エターナルリターン】

名前

シセラ・カイル

コード番号

17M-RFT27

国家

スウェーデン

年齢

16

職業

患者

身体(身長)

153cm

 

・詳細情報

難病患者。赤ちゃんのころから、入院生活を続けている。珍しい病気であるため医療界の全面的に受けているが、彼女にとっては他の人たちが自分の体を実験材料とするために生かされているように思われた。苦痛をともなう治療であるため、まともな生活はあきらめるしかなかったが、そんな状況も子供にとって受け入れがたいものであった。生への意欲を失ってしまった少女は感情表現が失われ、口数も少なくなっていた。

 

そんな彼女にも友人ができた。小児科の医師であり、彼女よりもずっと年上であったが、つまらないことばかりだった彼女の人生には光のような存在であった。苦しい治療を逃れるため、友人と病院を脱出することにした少女は、そのまま行方不明になってしまったという。

 

 

・ルミアのレポート

17-RFT27(シセラ)は体中、傷だらけです。

手術によって生じた手術跡、点滴を受けた際に生じた傷跡。絆創膏や包帯によってできた、皮膚のシワ…。少女が耐え抜いてきた苦痛の記録とも言えるでしょう。そのためか、手術の器具を連想させる金属質のものを見ると、恐怖を感じるようです。金属の冷たさに思いが及ぶと、彼女を苦しめてきた痛みがフラッシュバックするみたいです。機械の低周波音ですら、耐えられない様子です。06MRFT-01(ジャッキー)、14-RFT08(JP)、14M-RFT14(キャッシー)、16M-RFT15(バーバラ)のように、機械や金属製の道具を手にしている実験体に会うと、うんざりとした表情を見せます。

 

少しの苦痛にも、敏感な反応を見せます。ふだんから、痛いのは嫌だと言うんです。ほとんど恐怖に近い反応です。自分と一緒に行動してくれれば、苦しみなく殺してやると言う16M-RFT23(彰一)の言葉を信じてついていってしまうくらい、苦痛を避けたがっているのです。望まない手術で感じていた痛みがトラウマになっているようです。

 

 

・アグライアのファイル

彼女の母親であるレイナ・カイルは医者です。難病の娘を治療するために研究に力を注ぐ「ママ医師」として有名なんです。実際に彼女は、本当に娘の治療のために全てをかけて、研究に励んでいました。もちろんそれが、娘を救ってやりたいという純粋な気持ちからがゆえではないのが問題でしたが、もともと娘を救おうという一心から研究を始めたのは確かなのですが、少しずつ、研究自体にハマっていったという感じなのです。その結果、娘が痛がっていても手術を強行したり、その結果を学会に発表する、冷たい医者へと変わってしまったんです。

 

母親を恐れるようになったシセラは、自分のことを看病してくれる父親と絵を描きながら、苦痛の時をなんとか乗り越えてきました。しかし、そんな父親もある日、スケッチブックと色鉛筆を最後のプレゼントとして置いていったまま、娘の元を離れて行ってしまいました。

 

シセラは父親と離別してからは、感情表現をしなくなってしまいました。常にぶすっとした表情で、絵を描いているんです。両親から裏切られたという気持ちによって、心の扉を閉ざしてしまったのです。

 

おそらく、唯一、心の扉を開いていた相手は、友人とみなしていた小児科の医者だったとは思われますが…。ご存じの通り、その小児科医師は…。

 

(門外不出の情報が記されており削除)

 

 

・エレボスのデータ

物静かで無表情ですが、いい子そうですね。任務を終えて疲れて、休憩室に座っていたところ、フルーツ飴をくれたんですよ。数日前、道に迷っていたので助けてあげたんですが、覚えてくれていたみたいです。

 

任務が無い時はいつも、絵を描いています。ウィルソン…?だったっけな。よく、似顔絵を描いていましたね。タミーっていう子もいたそうなんですが、思い出せませんね。

 

こんなに幼くて、病弱な子を果たして任務に投入して良いものか迷いはありますが、その能力はずいぶん、強力だとお聞きました。しかし、見れば見ているほどかわいそうで、任務に投入してよいものか迷いが生じます。こんな幼いのに、過酷な経験をさせるようで…。

 

エクリス、早いところ、完成したらいいですね。それと、何秒も早く治ったらいいんですが。

 

 

・個人の記録

私、今の生活が嫌いなわけじゃないんです。島は苦痛だらけでしたが、ここではそんなこともないので。任務がありはしますが、私、まだ幼いのか、難しい仕事は与えてきません。

 

みんな、親切で優しいです。あれこれ気を使ってくれるし、心配もしてくれます。おじさんや、アヤ姐さんみたいに。

 

おじさんとアヤ姐さんと過ごしていた日々を時々、思い浮かべることがあるんです。二人とも本当に優しくて、暖かいんです(※1)。以前、作ってくださったすき焼きのように、いつか私たち、元に戻れたら…。その時がやってきたら…。また一緒に、すき焼きを作って食べたいです。

 

あっ、友人はまだ見つかってません。ここにいる方にお願いはしているのですが、「アベル」という名の小児科医師は、まだ見つかっていないみたいです…。そういえば、アベルがもし自分のことを探す必要が生じたときは、別の名前で探してほしいって言ってました。その名前は…。トマ…なんだっけ(※2)。うーむ…。思い出せませんね。ずっと探していれば、見つけられるでしょうかね…。

 

おじさんに会ったら渡そうと、手紙を書き溜めています。あとで必ずお渡ししますので、必ず読んでくださいね。では、また会うまでお元気で。彰一おじさん。

 

※1……原文ママ

※2……シセラの友人の名前はトーマス、アグライアの新人研究員