【ワイルドファイター】ジャッキーのプロフィール【ワイファイ/ブラサバ/エタリタ/エターナルリターン】

名前

ジャッキー・クィルト

コード番号

06M-RF01

国家

英国

年齢

22

職業

無職

身体(身長)

167cm

 

・詳細情報

かつて、世間を騒がしていた連続殺人鬼。今まで累計、30人以上の命を奪ったという。死体を細切りにして果てにはミンチにし、誰の死体かも把握できなくしてしまうことから、切り裂きジャッキーなどと呼ばれた。人間や動物の悲鳴を聞くことが大好きな殺人鬼は、相手にゆっくりと苦痛を与えていく手法を駆使したという。

 

いつも鼻歌を歌っている。相手をバカにしたような話し方をする。殺人を犯すときのその目の輝き、それから笑い声は狂気そのものであるが、普段の様子からは非常にまともである。頭の回転が速くずる賢く、他人を騙すのも上手だ。

 

切り裂きジャッキーに母親を殺されたことで知られている、貴族家系の令嬢、アンジェラ・ウィンスレアが実は、ジャッキー本人なのではないかという噂もある。

 

 

・ルミアのレポート

06M-RF01(ジャッキー)は、ルミア島で行われていた第1回目の実験から参加しています。記憶リセットによるトラウマとストレスによって理性を失いつつあった他の第1期実験体とは異なり、殺人自体を楽しんでいた06M-RF01(ジャッキー)は比較的、安定した精神状態を保っているようでした。さらには、自ら、第2回目の実験にも参加したいとの意向を示したほど、島の生活に満足していました。もちろん、時には、島の生活が退屈だという正直な気持ちも吐くこともありましたが、現在のところ、思いっきり殺人を楽しめる場所もこのルミア島くらいしかないという事実も認知しているようであります。

 

06M-RF01(ジャッキー)は生命体たちが生存戦略とみなしている「同盟」に積極的に参加していこう様子はありませんが、だからといって要請があれば、拒否することもありません。時には彼女が興味を持った相手には、自分から近づいていくこともあります。もちろん、彼女が結んだ同盟は例外なく、彼女の裏切りによって崩壊するのですが。仲たがいをさせたり、計略に陥れてみたり…。様々な方法を使って、所属する同盟を破滅に導いていました。とにかく人間関係において感情移入をすることがないため、そういったことに罪悪感をちっとも感じないようです。むしろ、そうやって崩壊していく過程を観察しながら、楽しんですらいました。

 

実験体のみならず研究員にとっても危険な存在であるという事実を除外すれば、ルミア島の生活に最も適応した個体だと考えられるのが、06M-RF01(ジャッキー)です。

 

 

・アグライアのファイル

ジャッキーの本名は「アンジェラ・ウィンスレア」です。ウィンスレア一家は政界に影響力を持ち、家庭内教育も厳格だったそうですね。家の中では静粛が常に求められ、足音にすら気を付ける必要があったそうです。音楽鑑賞もクラシック音楽しか許されず、読書も厚い本しか読ませてくれなかったそうで、彼女の幼少時代はさぞかし抑圧されていたことでしょう。

 

そんな息の詰まるような環境で、アンジェラは一つ、刺激的なことを見つけました。それは、罠にかかったネズミを偶然、発見したことから始まりました。悲鳴を上げたネズミを見て、アンジェラはその声をもっと聴きたくなり、その死にそうなネズミを幾度もなく苦しめてみたのです。その悲鳴を聴いて感じた興奮を忘れられなくなったアンジェラは、小さな動物を捕まえては殺す味を覚えてしまいました。

 

しかし、お嬢様の逸脱行為は両親にすぐばれてしまいました。恐怖におののいた両親は娘を地下室に閉じ込め、体罰を繰り返しました。体罰を通じ、自分が痛みを感じるように他人も痛みを感じるのだという摂理を教えたかったのでしょう。しかしながらアンジェラにとって体罰は、自分自身の本性を他者に見られてしまった場合に受けるべき代償に過ぎず、それから学ぶというよりは、耐えればいいだけのものでした。彼女は逸脱行為が誰からも見られることのないよう、知恵をめぐらせていきます。この頃、他人を騙す演技力と、何をしても痕跡を残すことのない緻密な行動力を会得したようです。アンジェラが初めて殺人を犯したときも、全く、証拠を残しませんでした。

 

しかし、そんな狡猾な殺人鬼にも弱点はあるのです。それは、閉所恐怖症です。両親による体罰のトラウマのせいか、実験中、何回か閉所恐怖症の症状を見せたことがあります。彼女が殺人に興味を抱き始めたもの、そんあ、異常な家庭内教育が根底にあるのかもしれません。もちろんだからといって、殺人に免罪符は与えられませんがね。

 

 

・エレボスのデータ

正直、なぜ彼女が我が組織のことを手伝ってくれているのか、未だに理解できません。殺人が好きで1回目の実験だけでは物足りず、2回目の実験にまで参加したんでしょう?2回目の実験前には時々、アグライアの他の仕事を手伝っていたみたいですが、そうやってアグライアと良好な関係を築いていた実験体が突如、我々の前に現れた理由はやはり釈然としません。

 

もちろん今まで、何か問題や物議を醸したことはありませんが。与えられた任務を忠実に遂行するタイプですね。そういえば確か、時々、他のメンバーたちに「あなたの悲鳴、どんな声なのかしら、気になる」なんていう冗談を言って、相手を困惑させたこともあると聞きました。突然、「おにごっこしよう」だなんて言い出したこともあったそうですね。

 

適度な距離感を持って付き合うには悪くなさそうですが…。とはいえ稀代の殺人鬼ですから、心配にはなりますね。格別の注意を払う必要があります。

 

 

・個人の記録

みんな、私がエレボスに協力するって言ったのを怪しんでいるみたいね。まぁ、心行くまで殺人をさせてくれるアグライアを突然、裏切った。そう思われた可能性も否定できないわね。

 

とはいえ、ルミア島が私にとって天国だったのは確かだったわ。殺人の証拠が残らないように気を付ける必要もなかったし、何しろ殺人がたくさんできたからね。聞くだけで私の脳内にドーパミンが噴出する種類の悲鳴に満ち溢れていたわ、あの島にはね…。

 

でも、ちょっと、こんな考えが思い浮かんだの。ルミア島は所詮、巨大な鳥かごに過ぎないって。で、私はその鳥かごに入ってくる餌を口にする、鳥に過ぎないんだって。もちろん、時々新しいメンバーも供給されたけどさ。結局、いつも、同じ相手を殺さなきゃいけないわけじゃん?いくら記憶がリセットされるからと言っても、結局は、同じ行動を繰り返すだけじゃ退屈じゃん。

 

景色も変わらないし、人間も変わらないところで、白衣を着た人たちの命令通りに動くだけ。

 

飽きちゃった。全部、飽きちゃった。何か変化が必要だと思ったの。自分が生きているということを感じるためには、外部環境の変化は必須だから。だから、鳥籠から脱出したっていうだけ。これからはしばらくここで、変わることないアグライアを崩壊させてみたいと思うの。それだって面白そうだしね。