【ワイルドファイター】ヘジンのプロフィール【ワイファイ/ブラサバ/エタリタ/エターナルリターン】

名前

イ・ヘジン

コード番号

14M-RFT12

国家

韓国

年齢

18

職業

巫女

身体(身長)

163cm

 

・詳細情報

逆境を運命として受け入れている少女。

理不尽なことに見舞われても「神の意志」として受け入れる。実際の年齢よりはずいぶんと落ち着いて見えるが、これは彼女の運命論的な思考回路がゆえだろう。

 

代々、墓守をしてきた一族で、ずば抜けた霊的能力を兼ね備える。護符などの扱いに慣れており、時には未来を予知する能力も披露する。その能力を「祝福」と称賛する人もいれば、「呪い」として忌み嫌う人もいる。彼女にとって存在するものは「運命」つまり「神の意志」のみである。

 

かのじょはたびたび不運と不幸に見舞われたが、彼女が落胆することはなかった。運命として受け入れたものの、だからといって諦めたわけではなかった。

 

ただ、自分だけができることを探し、今日も歩みを絶やさないだけだ。

 

 

・ルミアのレポート

14M-RFT12(ヘジン)は問題を起こさない、無難な実験体のうちの一人です。

 

同盟内で我を通そうとすることはなく、周りの雰囲気や流れに身を任す傾向があります。他の人と深く交流することもあまり無いですね。人間関係は淡白な感じがします。

 

だからといって、島の中で繰り広げられる生存ゲームに対しては、消極的ということもありません。ごく稀にではありますが、最後の生存者になることもあります。データと照らし合わせて考えてみると、14M-RFT12(ヘジン)は与えられた状況に順応するのが得意なようです。状況に抗うというよりは、受け入れてしまう彼女の運命論的な思考が、一種の生存戦略として有利に働くんでしょうかね。

 

実験体は、自分と同盟を結ぶなどして親しくなった実験体の死を目的すると、精神的な打撃を受けます。人間なら、仕方のないことです。ある人は復讐を誓い、ある人は精神的に狂い、ある人は自暴自棄になる…。忘れようと努力する人もいるでしょう。しかし、14M-RFT12(ヘジン)はそのような状況に接すると、落ち着いた表情で死者の身だしなみを整えてから、ささやかな「慰霊祭」を行っていました。死体が転がっているところで、自分ができること、つまり儀式をおこなってから、その場を離れる様子が幾度となく見かけられました。死を受け入れて、死んだ人の例を弔う彼女の姿は、何か悟りを開いた人間のようでしたね。こうやって個人的な感情で語るのはよくないですけどね…。大事なことなので、記録しておきます。

 

 

・アグライアのファイル

ヘジンは幼少時代、多くの事件、事故に巻き込まれました。火事を3回、それから、バスの横転事故。それから、バスの横転事故。大きな事故と言ったらそれくらいですが、それ以外にも小さな事件、事故がたくさん…。

 

シャーマニズムを振興する彼女の家族、親戚たちは、彼女が「厄運」に憑りつかれていると考えました。そんな彼女は、自分は先に不幸を経験し、幸せはその後にやって来る運命なのだと考えるようになりました。

 

そのような逆境にあっても、ヘジンが自己嫌悪に陥らないというのは…。それはそれで、おかしなことです。特に、修学旅行でバスの横転事故を経験してからしばらく、ひどい自己嫌悪に苛まれたそうです。彼女は唯一の生存者だっただけなのですが、多くの人から後ろ指を指されたそうですね。「不幸を呼ぶ少女」って。その言葉のせいで、彼女は自責の念にかられたんでしょうね。

 

自己嫌悪に苛まれ、他人と距離を置いてきたヘジンを買えたのは、彼女の高校の先輩でした。名前は…。カン…ミン…?だったと思います。みんなが避けて通る「不幸少女」にあえて接近して、不幸を解決してあげる「不幸部」活動を提案したそうですね。病弱な高校生の逸脱行為だとも言えるでしょうが。そんな逸脱行為も、時には誰かにとって「救い」になることもありますけどね。先輩の存在によって自己嫌悪を克服し救われたヘジンは、病気に苦しむ先輩を救うことを目標に、ルミア島にやってきました。この島で、自分に与えられた不幸を全て、経験しようというのです。そうすれば、残りの人生は幸せしか残らないはずだからって。

 

もし、彼女の信仰している神が、彼女をこの島に送り込んだのだとしたら…。本当に残酷なものですね。

 

 

・エレボスのデータ

そういえば…。私たちがいる建物に、誰も使っていない倉庫があるじゃないですか。多分、ここで働いている人たちはみんな知ってる怪談だとは思うんだけど…。その倉庫から、毎晩、変な音が聞こえるっていうの。ご存じですよね?私の部屋、その倉庫の近くなんですよね。正直言うと、確かに、変な音が聞こえるんです。だから、部屋の位置を変えてほしいって前から言ってるのに、仕事が遅くて…。毎晩、寝不足気味なんです…。それで、藁にもすがる思いで、その若いシャーマンに退魔を依頼したんです。

シャーマンと一緒に倉庫に行ったんですが、彼女はまず祈祷をしてから、あちこちにお札を貼ったんです。そうしたら…。お札が揺れて…。倉庫の隅から、猫の家族が出てきたんですよね…。それが、音の原因だったとは…。

 

なんだか恥ずかしくなっちゃったんですが、シャーマンが「こういう不安を解決するのが私の役割だから、これでいいんです。お気になさらず」って慰めてくれたんです。年齢の割に大人びていて感心しちゃいましたよ。まあ、とにかく、それからはぐっすりと寝られるようになりましたよ。

 

ん?これ、倉庫に貼ってあった護符じゃないですか。…護符がこんな状態になってるってことは、きっと本当に幽霊か何かが憑いていたんでしょうね?

…。

まあ、解決したらこれでよしということなんでしょうね…。

 

 

・個人の記録

先輩、こんな手紙をしたためるのは初めてですね。

お元気ですか?きっと、私、あなたの不幸を全部、もらっちゃったみたいだから…。あなたは元気だと、信じますよ。

 

私は…。昔はもっと不幸だったんですが、最近はマシになったような気がします。もしかしたら、私の人生の中で一番、平穏な日々を送っている、とも言えるかもしれません。今いるところはみんなも親切だし、寝心地もいいんですよ。あ、食べ物はちょっと微妙ですけどね。私の口に合わないというか。しょっぱすぎるか、甘すぎるかって感じで極端で…。

おばあちゃんの手料理が恋しいですね。こうやって、食べ物の不満も言えるようになったんです。私については心配しなくても大丈夫ですよ。

 

まあ、どれだけの時間がかかるかは分かりませんが…。ここにいれば、私に与えられた不幸を全て経験して、幸せな人生を手に入れられると思うんです。

先輩が教えてくれた通り、前を向いて、諦めないでいたら、きっと道が開けるんじゃないかと思います。

本当にありがとうございます。

 

私…。自分勝手だとは思いますが…。

全てのことが片付いたら、先輩に会いに行きたいです。

私のことを待っていてほしいとは言いませんが…。

それでも、もし会えたら、せめて喜んでくださいね。

 

…。

 

では、これくらいで。

 

不幸部のヘジンより。