【ワイルドファイター】エマのプロフィール【ワイファイ/ブラサバ/エタリタ/エターナルリターン】

名前

エマ・ハーディ

コード番号

18M-RFT38

国家

米国

年齢

21

職業

マジシャン

身体(身長)

164cm

 

・詳細情報

いつも笑っている、道端のマジシャン。ぴょんと跳ねていくような独特な歩く方(※1)が特徴で、暇そうな人に近づいて、カードとコイン、帽子を使ったマジックを見せてくれる。得意技はカード魔術。

 

観客たちは「beginner(初心者)」を意味する「ビギエマ」と親しみをこめて呼んでくれる。笑い声が少し大きいものの、親近感を見せつつ近づいてくる彼女は憎めない。

 

マジシャンとして自由に生きていくため、高校を卒業してすぐ、厳格な両親の元を去った。現在、マジシャンとして成功するため、母親と離れて暮らす祖父を見つけるため、情報を集めているところだ。

 

※1……原文ママ

 

 

・ルミアのレポート

8M-RFT38(エマ)(※1)は実験体の中では、最も社交性なグループに属します。初対面の人にも話しかけるのが得意で、場の雰囲気を明るくするのが得意です。さすらいのマジシャンとして生きてきた数年間の経験のおかげではないでしょうか。

 

一見、能天気で、他人のことがあまり目に入っていないように見えますが、実際のところはとっても繊細で、周りの人物の感情や気分を常にチェックしています。相手の気持ちを害したくないのか、誰かが無理な頼みごとをしてきても、断れない性格なんです。16M-RFT25(カミロ)の求愛を断り切れず半日間、相手を傷つけないための方法を自問自答して模索したり、16M-RFT15(バーバラ)のつまらないギャグにも無理にやり笑って(※1)、その場をやり過ごしていました。結局、18M-RFT34(マイ)と目が合い、ファッションに関する話題をずっと聞いてあげなくてはならなくなりました。

 

ある意味、他人に親切なわけです。言い換えれば、彼女は利用しやすい人物なのです。おそらく、無自覚だとは思いますが。

 

※1……原文ママ

 

 

・アグライアのファイル

エマは成長過程で、母親と衝突を繰り返しました。

 

エマの母親である「ガブリエラ」は、自分が幼かったとき、マジックを究めるために家を出で行った(※1)父親のことを恨んでいました。そのため、娘が学校の友人たちに魔術を披露しているという噂を聞いた時、過剰反応を起こしたんです。ガブリエラは、学校の寮から久しぶりに戻ってきた娘のかばんをひったくり、中に入っていたマジックの道具を取り出し、そっくりそのまま捨ててしまいました。エマは泣き、母親を止めようとしましたが、母親の気持ちは変わりませんでした。

 

それからガブリエラは、娘の全てを監視するようになりました。何もできないと思ったエマは、口数が少なくなり、笑いもしなくなりました。卒業の日まで、母親は歩み寄ることができませんでした。結局、エマは、卒業式の次の日、親に手紙を一通残し、家を出て行ってしまいました。

 

独立したエマは、憂鬱な過去を打ち捨てるのに成功したかのように思われました。それから彼女は、みなが黙りこくっている思い雰囲気を嫌うようになりました。そのような状況自体が彼女にとって、一種のストレスを与える、トラウマのような存在なのです。

 

エマは母親とのわだかまりを解決するためには、マジシャンだった祖父に会うことが必要だと思っています。母親が祖父との葛藤を解決してくれれば、自分とも和解できるんじゃないかという期待があるようです。彼女はもともと実験に協力的な方ではありませんでしたが、祖父を探すことを手伝うことを提案してからは、態度が変化しました。実際、エマはもう、彼女の祖父に会っています。彼女が自身のマジックの師と思っていた「ジェイ」という人物は、実は第1回実験の実験対象だった「ジャック・ヒーラー」、すなわち、彼女の祖父だったわけですからね。

 

30代後半ほどに見えるジェイの見た目のせいで、彼女が彼をジャック・ヒーラーだと見抜くことはできないでしょう。ジェイ(ジャック・ヒーラー)については、意味深長ともいえるメッセージを送りながら、反応を確認しているところです。

 

 

・エレボスのデータ

最近の生きがいと言えば、エマのマジックくらいなんですよね。休憩室に行くといつもエマの周りには人が集まっていますね。カード、コイン、それから帽子さえあれば、一日中、マジックに打ち込んでいるようです。もちろん、最初から「休憩室のスター」だったわけではありません。もともと、彼女のマジックには、誰も興味が無かったんです。だって、みんな疲れていますから、他の人が何をやっているか関心を持つ、そんな雰囲気はなかったんですよ。

 

しかし、エマは、一人一人に声をかけ、彼らの前にトランプを差し出しました。微笑みかけながらカードを引いてみてという彼女の声掛けを拒む人はあまりいませんでした。ある意味、彼女のマジックには笑いの力があるのかもしれません。明るくて、朗らかな笑い声を聞いていると、憂鬱なことは全て忘れられましたからね。

 

殺さなければ殺される、そういうストレスのある島にいながら、どうしてそんなに明るく振舞えるのか…。彼女が精神的な安定を保っていてくれたらと思います。年を取ったから感じることではありますが、性格が根っこから明るい人ってなかなかいないですよね。それってある意味、ちょっとのことじゃ折れない、強靭な精神の持ち主ってわけですから。

 

あ、もちろん、整理整頓くらいはもっとちゃんとやってほしいですが。整理整頓が苦手なのか…?

 

 

・個人の記録

ジェイ、私は今もジェイと初めて会った時のことを覚えています。学校の寮生活にうんざりし、脱出した時、明るい表情でマジックを披露してくれる人がいたんです。私はその時、食い入るようにマジックを見ていました。私を惚れ惚れとさせてくれたマジシャンがジェイだったんです。その時、私に下さったカード、今も持ってるんですよね。それから、私はマジシャンの道を志したんですから…。私にとってジェイは、師のようなものです。

 

「今、大事なものは実力じゃなくて笑いなんじゃ」

 

ジェイの言葉は今も私にとって、座右の銘となっています。自分が楽しくないと、他の人も楽しくなれないってこと。微笑みが魔術になるということ。

 

もちろん、私も最近、精神的につらくて明るい表情を維持するのがやっとだったこともありますが。憂鬱にならないよう、努力してるんです。精神的に崩壊しないように…。マジシャンとして生きていれば、いつか祖父に会えるはずですから。

 

祖父に会えたら、祖父にもジェイに会ってほしいです。マジシャンが3人揃えば、面白いことが起こるに違いないじゃないですか!なんというか、ジェイと祖父は気が合いそうな気がするんです。なんだか、とっても似ていて、懐かしい感じがするんです。

 

今は祖父探しと同時並行してることがあって、まずこれが解決しないと、ジェイには連絡もとれそうにありません。まず私の体を元の状態に戻さなきゃいけないんですが、幸い、ここにいる方が協力してくれることになりました。

 

ジェイが言っていました「永久」っていうのは、呪いの魔術かもしれないって。最近、その言葉の意味が分かってきたような気がします。ふうっ…。とにかく、まだやることがたくさんあるので、きょうはこれくらいで、さようなら!