【ワイルドファイター】アレックスのプロフィール【ワイファイ/ブラサバ/エタリタ/エターナルリターン】

名前

アレックス・パジノフ

コード番号

14M-RFT13

国家

ロシア

年齢

不明

職業

翻訳家

身体(身長)

178cm

 

・詳細情報

全てのことが分かっているにもかかわらず、何事も知らないような顔をする人。外国語を駆使する能力に長けていて、いろいろな武器の扱いにも慣れているが、自分の職業はあくまでも翻訳家だと言い張る。サングラスをかけ、テトリスをしている彼のことを怪しいと思っている人は多いだろうが、何かの組織の要員だと疑う人はいなかった。

 

アレックス・パジノフという名も実は仮名であり、出生記録すら見つけられない。幼いころから何なかの組織の要員として育てられたのではないかというのは噂に過ぎない。彼に関する情報は全て、秘密であり、虚偽である。

 

 

・ルミアのレポート

14M-RFT13(アレックス)がエレボスの要員であることについては、すでに内部で把握されている情報です。「潜入要員ではあるが、他の実験体たちと等しく接しろ」この実験体を引き受ける、新入りの研究員たちに常に伝えられる注意事項です。彼がいかなる行動をとったとしても、制裁を科してはならないというのが幹部たちの指示でした。ルミア島の保安システムが徹底しているため、潜入要員はそう簡単に情報を獲得できないというのが表面的な理由ではありますが、エレボスの情報を得る窓口にしておきたいという意図もありました。

 

14M-RFT13(アレックス)は潜入要員として教育を受けたためか、殺すか殺されるかというサバイバルにあっても、落ち着いた態度を見せていました。あたかも一人だけ、他の規則に従っているかのようでした。他の人たちには関心のなさそうなふりをしながら、突然、自分とは関係のない他人を助けたりなど、観察者の立場からは理解しかねる行動パターンを見せています。

 

代表的な例として、怪しい動きを見せた14M-RFT14(キャッシー)、16M-RFT15(バーバラ)、19M-RFT40(ダニエル)の3人を助けたことがありました。Dr.ウィクラインの接触後、おかしな行動を見せた実験体たちの実験を可及的速やかに終わらせようとしたのですが、14M-RFT13(アレックス)が決定的な瞬間に現れ、いつも妨害してきたのです。実験終了後、全面調査がおこなわれましたが、これといった証拠を得ることができないまま、記憶のリセットがおこなわれました。

 

 

・アグライアのファイル

エレボスの要員であることを除けば、全ての情報が虚偽です。本当にエレボスの要員なのかも疑いたくなるくらいですね。彼のことを指導したという助手と接触しましたが、これといった情報は得られませんでした。

 

ルミア島で得られた情報をお話ししますと…。島に来た当時は想像以上に体が思うように動かなかったんじゃないかと思います。時々、コンディションが悪く、無気力な姿を見せます。幼少期から潜入要員として教育を受け、成人になってからすぐ潜入要員として生きてきたわけで、もしかしたら人生で息をつく暇もなかったのかもしれません。緊張状態を保つこともそれなりに体力を消耗することなので、体調の悪化もおかしなことではありませんね。現時点で把握しているほぼ唯一の弱点ですから、留意しておく必要がありそうです。

 

 

・エレボスのデータ

アレックスが戻ってきてくれてよかったと思う。もうずっと昔のことだけど、あいつがルミア島への潜入を志願した時は本当に驚いたんだよね。誰かがやらなきゃいけないことだったけど、誰もやろうとしなかったから。任務が終わったら廃人になってるんじゃないかと心配したけど、みんなの予想とは違って、アレックスはアレックスのまま戻ってきた。

 

やつの本名は知らないし、テトリスで一緒に遊ぶくらいの関係でしかなかたけど(※1)、なんというか戦友としての情はあってね。アレックスの方がどう思ってるかは知らないけど、久しぶりに会った時は、本当に喜んでるみたいだった。

 

いくら潜入要員とは言え、二人とも人間だから。いつ死ぬか分からない。そういう不安を抱えて生きているから。

 

あっ…。感情的になってしまったね。明日、やつとテトリスでもするか。

 

※1……原文ママ

 

 

・個人の記録

未だにアグライアは健在で、ルミア島では実験が繰り返されている。仮に実験体が一人、脱走したとしても、他の新しい実験体がまた島に投入される。つまりこの無限ループを断ち切るのが解決のための最善策だ。

 

実験体たちを救済しようという高邁な使命感があるわけではない。自分自身も結局のところ、実験体だし、同じ立場に立たされている人たちに、同情を感じるというか、彼らが報われてほしいというか。

 

とはいえ、任務を完遂できなかったからといって、罪悪感を感じるわけでもない。ルミア島を出た瞬間、任務は終了ってわけだったから。

 

でも、クールになれない。どうしても手に入れたいものがあって、心から振り落とせない。エクリスを始めて見た時(※1)、夢にも思わなかった一つの言葉が頭の中にぱっと思い浮かんだ。その薬は肉体の自由しかもたらしてくれないそうだが、なぜだか自分には、精神的な自由までもたらしてくれそうな気がする。誰の支持を受ける必要も無く、任務をこなさなくてもよい生活。想像すらつかない希望に、心が震えた。もちろん、明日も自分は任務を遂行しなくてはならない。夢想に浸っていたところで、何も起こらないんだから。